墓石建立費162万円が平均

 

全優石・お墓購入者アンケート結果より

(日本石材工業新聞 平成24715日付)

 

一般社団法人全国優良石材の会(全優石・吉田副会長)ではこのほど、「2012年お墓購入者アンケート調査」の結果をまとめた。この調査は今年3月〜5月までの約2ヵ月間、全優石に加盟する全国各地の石材店で実際にお墓を購入した人を対象に行ったもので、有効回答数は3135名。2004年から毎年春に実施しており、お墓購入者の実態や意識を知る重要なデータとなっている。

今回の調査結果によると、建てたお墓の形は「伝統的な和型」が
41.2%(去年=47.4%)「シンプルな洋型」は40.9%(去年=34.3%)「デザイン墓」は横ばいで12%という結果に。これを2004年からの推移で見てみると「伝統的な和型」が66.5%から25.3%減少し41.2%に、「シンプルな洋型」が22.7%からほぼ倍増の40.9%に「デザイン墓」が6.1%から倍増して12%になっている。洋型の伸長は、相次ぐ地震被害により、和型に比べ倒壊被害のリスクの少ない洋型を選択しようとする意識の反映もあるようだ。ただし、これについては地域差もあるようで、新規建立墓石に占める伝統的な和型墓の比率が高いのは、北陸、近畿、中国、四国など主に西日本エリアで、逆に低いのは一都三県、関東エリアで、なお、西日本でも九州は例外で、洋型やデザイン墓の建立比率が高いのが特徴のようだ。

また、墓地取得費用を除いた墓石の購入金額では、100万円から200万円代が最も多く47%。次いで50万円から100万円が25.6%200万円から300万円が17.3%となっている。こうした墓石の価格から計算した全国平均は162万円で、2004年の調査開始以降、過去最低の平均単価となったそうだ。地域別に見てみると、建立費用で最も高いのは九州で195.3万円と突出し、最も安いのは北海道の130.6万円で、両者には65万円弱の開きがある。

全優石では、これら以外にも様々なアンケート項目を用意。その詳しい調査結果を会員にフィードバックしており、会員にも大きなメリットにもなっているという。

()全国優良石材の会




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